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ツノガエルの繁殖施設

NUANCE

ニュアンス

ツノガエルの飼育環境



ツノガエルは、南米の草原などの土の中に潜って生息し、日本のカエルに例えるとヒキガエルに近い生態です。

非常に貪欲で目の前の物に対して口を大きく開けてアタックしてくる様はユーモラスで、海外ではパックマンフロッグ(Pac Man Frog)と呼ばれ親しまれています。

長年に渡り累代繁殖が行われ、ペット用として愛されているカエルで、両生類爬虫類の入門種としても人気があります。

飼育に関しては、カエルが入る大きさのケースに水分が保たれる状態を維持できる環境で、週に2.3回の給餌と水換えを行う程度のメンテナンスで比較的容易に飼育ができます。

当ファームは、日本初、最大のツノガエルブリーディング施設として、HerptileFarmNUANCE(ハープタイルファーム ニュアンス)を1998年に設立しました。

初心者の方はもちろんマニアの方にもご満足いただけるよう、クオリティの高い個体を安定して流通させる事を第一と心掛けております。

ツノガエルの飼育は非常にシンプルです



簡単な設備で飼育する事ができます

プラケースで生涯飼育でき、エサやリ週に2.3回で、毎日世話をしなくても健康に育てる事ができます

しかし寿命は10年以上と長生きします。

イメージとしましては金魚を飼育するような感覚だと思ってください。

非常にシンプルな飼育法ですが、エサを与え過ぎたりすると消化器官に大きなダメージを与え、そのまま衰弱して悲しい結果になってしまいます。

最初のうちはカエルの表情が読み取れないかもしれません。

日々の観察や勉強がカエルを育てる事には重要です。大切に愛を持って育ててください。このカエルを創造している当ファームからのお願いです。

必要なもの


  • 飼育容器 プラケースなど通気性があり蓋がしっかりしたもの
  • ウールマット 観賞魚用の上部濾過用のマット
  • ピンセット又はお箸 エサを与えるある程度長さがあるもの
  • 温度計 必需品ではありませんが、環境を把握する為にあったほうがいいです
  • 精密はかり 初めてツノガエルを飼育するには必需品です
  • 給餌 週に1~2回

現在は人工飼料のみで飼育するスタイルが主流となっています。


オタマジャクシからカエルに変態した直後のエサを食べなれていない個体、神経質な種類や個体の中には人工飼料の給餌がうまく行かない可能性があります。この場合は、メダカなどの魚類を与える必要があります。


当ファームでは、全ての個体においてパックマンディナーのみの給餌で育成、繁殖まで行っています。


パックマンディナー


飼育環境


飼育容器

カエルは夜行性なので、暗い環境で活動します。しかし明るい日中でも給餌は行えますので、光に関してはそれほど気を遣わなくて結構です。成長に紫外線を必要としません。

温度

人間と同様の温度感覚だとお考え下さい。

真夏や真冬は温度対策をしないと耐える事ができません。

おおよそ20~30℃の範囲に収まるようにしてください。また外気との温度差はあまりつけない事をお勧めします。

空間認識力

本来は土の中に潜って過ごしていますので、入れ物(飼育容器)の大きさに対してのストレスは掛かりません。

広い飼育容器を用意しても落ち着ける場所を見つけると、体を潜らせて目だけ出す状態となります。

すっぽりと土などに体が覆われた状態が一番落ち着くので、大きな飼育容器を用意する必要はなく、生涯を中型のプラケースで飼育する事が出来ます。

水分

ツノガエルは湿った土の中に潜って生活しており、水辺には繁殖期以外には近寄らないとお考え下さい。

従って、基本的な飼育環境では、土に含まれる水分程度の湿度が体と接している状態が理想的です。

ウールマットでの飼育は、糞などによる汚れが確認し易い事と水分が蒸発されていく経過が観察できるので、四季に応じて環境を適切に設定し易い利点があります。

給餌について


エサ

ツノガエルは完全肉食性です。

コオロギ、ミルワームなどの昆虫・メダカ、ドジョウ、金魚等の魚類・マウス・人工飼料などがエサとして適しています。

嗜好性が高いものは魚類。栄養価が高いものは人工飼料。消化器官への負担が少ないものは、コオロギなどの昆虫となります。


しかし、カエルを飼育するにあたって、エサが魚や昆虫の場合、これらも合わせて飼育しなければならなく、生きたエサを与える事に抵抗があるからも多くいらっしゃる事から現在は、人工飼料のみで飼育するスタイルが主流です。


神経質な個体などでは人工飼料に餌付かず、生餌を与えなければならないケースもありますが、基本的に人工飼料での単一給餌が最も安全で安心して飼育できます。

給餌方法

ツノガエルは目の前に来たものを全て捕らえようと口を大きく開けてアタックしてきます。

この行動がツノガエルの飼育の醍醐味でもある部分とも言えます。


対象物の大きさなどに関係なく飛びついてきますので、人の手にも噛みついてきます。ベビーサイズでしたら痛くありませんが、大きく成長した個体に噛まれると歯型がついて血が出るほど痛いのでお気を付けください。(カエル自身に毒は持っていません)


ある程度の大きい獲物を捕らえて食い溜めするような傾向の捕食の仕方をしますので、エサは毎日与えるような給餌方法ではなく、週に2回程度を目安に行います。


エサの与え過ぎには十分ご注意ください


ツノガエルを飼育する上で一番多いトラブルがエサの与え過ぎによる消化器官へのダメージです。

食べたエサを消化できずにそのまま衰弱してしまい、最悪の場合そのまま死んでしまいます。


例えば、ベビーサイズの個体にパックマンディナーを小豆程度の直径5.6mm程度の球にして週に1個を与えれば、エサが不足して健康状態を損なう事はありません。

2個の場合はちょうどいい感じで、3個ですと多過ぎ。と言うようなイメージです。


しかし実際には個体のサイズとエサのサイズが合っていなく、1回の給餌量が多過ぎてしまうケースが非常に多いですので、カエルをお迎えして間もない期間のうちは、エサを与える量を少なくして様子を伺ってみてください。

メンテナンス

ウールマットで飼育している場合、水の蒸発加減が確認できます。

水をウールマットと同じくらいの水位にした場合、1週間後には水がほとんど残っていなく乾燥しているかもしれません。この場合には水を補給してください。


糞をした場合、ピンセットで摘まめる程度の堅さがある場合には取り除くだけで大丈夫ですが、水が濁る程度に混ざった場合にはすぐに交換してください。

給餌量が適切な場合は、10日に1度は糞をするサイクルになると思います。


ポイントとしては、水分補給をした状態から、ある程度乾燥する状態に変化していくサイクルを作る事です。


そのサイクルが1週間前後が理想的で、逆に毎日水換えをして同じ水位、同じ温度を維持する事は、少しの環境の変化に対応できない弱い個体に育ってしまいますので、温度や湿度の変化に幅を持たせて環境の変化に対応できるようにしてください。

トラブルについて


エサを食べない

初めてカエルをお迎えしての給餌で食べてくれない場合は、環境の変化などによって状態が安定していない為に食欲が湧かない可能性がります。

その場合、落ち着かせる為にお迎えしてから3日程度はエサを与えずに落ち着かせる事を最優先としてください。


エサを食べて満腹であったり、消化されずに残っている場合は与えても食べません。完全に消化されて食欲が湧くまで待ってください。


通常、成長期(生後1年程度)までは限界量を与えても1週間以内には消化します。

それ以上の期間消化できない場合は、与えた量が多過ぎたために消化が出来ない状態となっていてとても危険な状態と判断してください。

糞をしない

適量の給餌を行われている場合は、10日に1度程度の糞をします。


エサの量が足りていないと、長期間糞をしない場合があります。エサを差し出して勢いよく食べる状態が続いてる状態であれば量が足りないと判断していただいて、給餌量を少しずつ増やしていってください。


便秘によって出ない場合は、水を張った容器で数分間泳がせたり、30℃程度の水に1時間ほど漬けたりして促す方法もあります。しかし日常的に行うと刺激にならない為、ご注意ください。

病気

消化不良、目の白濁、アンモニア中毒、皮膚病などが挙げられますが、基本的に食欲が全くない状態となった場合、回復させる事は非常に困難となります。


それぞれ原因がありますが、病気にさせない環境を作る事が第一で、病気になってしまった場合には獣医さんに相談してください。

目の白濁や皮膚病には市販薬で対応できる場合がありますが、全ての症状に有効でない事、症状自体を正確に把握できない場合も多い事から自己判断は難しいとお考え下さい。

飼育に関してのご相談も受け付けておりますので、こちらからお問い合わせください

お車でお越しの場合


常磐道自動車道 :土浦北IC、千代田・石岡IC、石岡・小美玉スマートIC

北関東自動車道 :笠間西IC

所要時間:インター下車から約20~30分


電車でお越しの場合


JR常磐線:石岡駅

駅からは、とても離れておりますので、ファーム間の送迎を無料で行っております

駅からの所要時間:車で約30分


ファームの周りにはなにもない辺鄙な場所にひっそりと建っていますので、お気をつけてお越しくださいませ。